一菊さん永眠しました

扁平上皮がん末期で片耳が落ち、傷口からグジュグジュがいつも出ていた一菊さん。
看取るために我が家に引き取り、
我が家で暮らしていましたが、
先日息を引き取りました。
その日の朝までニャーニャーご飯をねだり
バクバクご飯を食べていました。
いよいよとなったら安楽死、
と考えておりましたが、
ご飯を食べてるうちは…と思っていいたので
その日の朝まで食欲があったのはよかった。
QOLについて考えた時
それが人間本位にならないように
常に気をつけないといけない。
でも私は猫じゃ無い。
だから正解はわからない。
正解がわからないものに正解をつけようとしないようにしている。
正解があるとスッキリするけど、
考えて悩んでより良い答えを出すことを停止しないでいた方が正解に近い気がする。
わからなくなった時、
不安な時、
心が弱った時、
人は強い人の言葉や、断言するような巧みな言葉、自分が欲しい言葉に吸い寄せられていく。
答えや救いが欲しいから。
(宗教やスピリチュアルに通じますね…)
人の心を守るために、
時にそれは必要な要素ではあるけど、
それが答えでは無い。
考えることを放棄しない。
目の前のことに対して、
誠実に、真摯に、自分の言葉と自分の頭で向き合い続けることが大事だと思う。
一菊さん、
これが正しかったのか私にはわからない。
多分欧米の感覚だと扁平上皮がんになった時点で安楽死をさせるのかもしれない。
でもご飯をうまうま食べていたこと、
ガリガリの一菊さんには
ご飯を食べさせてあげたかった。
苦しませてごめんね。
ご飯を食べてる姿を見ていたかっただけだったかもしれない。
私はいつも間違えているよ。
正しい、は難しいね。
安らかに、一菊さん。