黒松

管理番号:21-19

里親が決まって卒業したため、ご応募は受け付けておりません。

種類 MIX サイズ 12.5キロ
性別 オス 年齢 7~8才
ワクチン接種 避妊・去勢
種類 MIX
サイズ 12.5キロ
性別 オス
年齢 7~8才
ワクチン接種
避妊・去勢

性格・健康状態

渋い外見に似合わないいじらしさと、人が怖いながらも甘えてくるこの距離感がたまらない男の子です。

北関東の郊外にもう10年以上前から行政の指導を受けていた多頭飼育現場があります。
地元のボランティア・警察・愛護センターなど沢山の人が関わってきたにもかかわらず飼い主は犬を増やし続け、適正飼育を怠ってきました。
未避妊の雌雄が混在し、子犬が生まれては地元のボランティさんが引き取るといういたちごっこの繰り返し。
中には飼い主が引き渡しを行わず、殺されたり、そのまま人に懐かない野犬のような犬になってしまった子もいます。

攻撃こそしないものの人に懐かない犬60頭。
衛生環境は悪く、病気の犬や怪我をした犬も少なくありません。
このままではいけないと思い立ち、複数の地元ボランティア団体と協力をしあって、現場から一頭でも多くの犬を引き取り、飼い犬としての人生を歩ませてあげたいと思っております。

この子はボランティアが現場に入って一番最初になんとかしてあげないと!と、目についた犬でした。
繋がれるか、各区画に分かれて群れでウロウロしている犬たちの中で、
自身の糞が堆積した立つこともままならないような小さなケージの中で息を潜めて生きていました。
犬本人にとっては地獄の日々だったと思います。
犬たちの餌が行き渡らないときはケージの犬は無視されていたでしょう。
きれいな水もないことのほうが多かったでしょう。
餓えと渇き、糞で圧迫される居住空間。

そんな半生を生きてきた彼にとって、
怖いだけの人間との暮らしは幸せなのかどうなのか。
何が彼にとっての幸せなのかを考えたときに現場から引き取ってくることが正解と判断することがためらわれる程、
彼の傷は深いように思えました。

彼の引き出しは正に「ええいままよ」の勢いでしかありませんでした。
口は出ないにせよ抱っこで大暴れからのスタート。
しかしなんとかシャンプーをし、毎日少しずつブラッシング。
今ではシャンプーもじっと我慢できるまでになりました。

徐々に距離が縮んできてように思えます。
手からおやつも食べるようになりました。
人との意思疎通もでき、呼んだらなんとなく自分のことだということもわかっており
常に人の事を気にしてさりげなく近くに居てくれます。
性根は優しい犬なので、他の犬とは決して揉めません。
意地悪な先住犬にちょっかいを出されてもじっと耐えております。
多頭飼いにも向いている犬かと思います。

お散歩はダブル首輪ダブルリードで出かけることが可能です。
ビビりますが実は上手に歩いてくれます。

トイレも室内での粗相なし。
お外に出るまで我慢してくれます。

生き延びることだけの人生から
おやつの素晴らしさ、お散歩の楽しさ、ボール遊びのワクワクを少しづつ覚えてきております。
人に傷つけられたのに人を好きで居てくれています。

彼の灰色の人生を、七色に変えてくださる里親さんを募集しております。

その他

去勢手術済
フィラリア(陰性)
スケーリング
血液検査
内外駆虫済
マイクロチップ