ライトブラウンの瞳がひときわ目を引く、非常に見目麗しい男の子です。
外国のカフェテリアで飼い主の足元でフセをして待つ、何犬かもわからないような、
しかしとにかく日本にはいなそうなMIX犬を思わせます。
おそらく遠くにハスキーは入っているかと思われます。

放浪していたところを捕獲され、愛護センターに収容されました。

歯は一点の曇りもなくピカピカ真っ白。
行動はまだ子供に足を突っ込んでいる状況。

こんな若くて素敵な犬を迎えに来ない飼い主の気がしれません。

センターでは非常に甘ったれで穏やかで人好きな犬だったため、
こんなに素敵でかわいい甘ったれ犬を処分というのはあまりに忍びないと、センターより譲渡をお願いされた次第です。


センターでの初対面からなんだかとっても気のいいやつで、
お散歩行くよ～とスリップリードの輪の部分を見せたところ、自ら首を入れてくるではないですか。
職員の方からは「引っ張るので気を付けて」と言われましたが、絶望的な引っ張りはなく、
リードを持つ人のことはしっかりと考えていて、コントロールは可能。
何なら気を使ってくれる場面すらありました。
20キロ程度の犬を扱ったことのある人であればお散歩は問題なくできるでしょう。
また、引張も散歩のはじめだけ、少し気が済むと人のペースに歩いてくれたりとむしろ楽な部類の犬かもしれません。

草っぱらをリードを持って一緒に走るとぴょんぴょんとウサギのようにはねながら走り回り、とってもとっても楽しそうでした。
1～2才の若犬らしい動きです。

基本素直で、家でのケージでのお留守番もおとなしく、要求吠えや無駄吠えも一切ないです。この若さで精神面がここまで落ち着いているのも驚きです。

血液検査のため動物病院に行くと、なんと自ら診察台によじ登り、スタッフの人にスリスリ。さあ血を抜こうという際も、暴れるでもなく、ピイピイ情けなく鼻鳴きをして看護師さんの脇に鼻を突っ込んでしょんぼり。
そんな姿も可愛い可愛いと、病院では花丸ともらい大人気でした。

オス犬との相性は良くないようですので、先住犬・猫のいない、犬の飼育経験のあるご家庭に。