猫の繁殖シーズンになると北関東のどこの保健所も子猫たちで溢れます。
毎年何万匹の猫が処分されている事実からすると
猫の繁殖シーズンの保健所の現状はどこも似たようなものでしょう。
猫のボランティア団体さんが必死に引き出しと譲渡を行っておりますがもちろん手が足りない。
犬の保護と譲渡を目的として立ち上げた当団体ですが、
子猫たちが可愛くないわけではないのです。
この度、意を決して子猫の引き出しを行いました。
処分数2万7000匹のうちの1匹。
世界は変わらない。
ただ、小さく震えた彼女の世界を変えたかった。

保健所の収容スペースが犬猫で満杯で、彼女は通路の隅のケージの中に収容されていました。
まさかそこに猫がいると気づかず、下手したら見逃していたかもしれません。
「あれ？もしかしてここにも子猫居ますか？」と私が尋ねて初めて「あ、そうですねそれも子猫です」と職員の人に教えられました。
キジトラの子猫が二匹。寄り添うように震えておりました。
見逃されそうな命でした。
私がケージの前で立ち止まると、キーキーと大きな声で主張しました。
どうしても気になってしまって、犬猫で満載の帰りの車にはキジトラ子猫姉妹の姿もありました。
まるで姉妹のように寄り添う月齢も同じぐらいのキジトラ二匹。
あとから気づきましたが血の繋がりのある姉妹ではありませんでした。
センターの書類には収容日は同じものの収容場所がかなり離れておりましたので
一人ぼっち同士、右も左もわからず収容され、この状況で姉妹のように寄り添って過ごしたのでしょう。
猫風邪でピスピスズビズビしておりますが、預かりボランティアさん宅で丁寧にケアされており徐々に回復中です。
古風なキジトラ美人になりそうです。

※トライアルはワクチン2回め接種後となります

◆子猫の里親募集のため以下条件を追加します◆
・手術可能月齢になったら速やかに避妊手術を行うこと
・お留守番が少ないご家庭
・メインでお世話をする方が55才以下