狩猟シーズンに突入し、北関東のセンターには毎週のように猟犬が収容されております。
マイクロチップが普及し誰もが安価でマイクロチップを犬に入れることができるというのに
ノーリードで野山に入ることを前提とした猟犬にも関わらず
収容された猟犬にマイクロチップが入っているのをいまだに見たことがありません。

センターに収容されお迎えの来ない猟犬は、
迷子ではなく、強い意志を持って遺棄されています。

彼女も北関東の山里でもう一頭と一緒に収容されました。
収容情報からセッターだろうと思っておりましたが、愛護センターで対面して驚きました。
柴犬ほどのミニミニサイズでした。
断尾してあることからもブリタニー・スパニエルであることが判明。

彼女の様子から、
決して野山は駆け回っていなかったのだろうと瞬時に理解しました。
おそらく狭い檻の中で長い間、繁殖のためだけに使われてきたのでしょう。
ケージから出すとビクビク落ち着かない彼女は
おそらく最近まで子育てをしていたようでした。
一緒に収容されたオス犬（1歳程度/他団体さんが引き取り）はもしかしたら息子かもしれません。

抱っこされてもビクビク、
人が寄ってもビクビクというところから
我が家に来た短時間で非常に穏やかな表情をするようになり、
お散歩も楽しんでくれるようになりました。

触ろうとするとゴロンとお腹を出してしまうような健気な女の子です。
まだ一度も吠え声すら聞いたことがないほどひっそりとしております。

大小関わらず他の犬との関係性も良好、
他の犬からガルっとされてもごめんなさい～と尻込み。
今の所猫への反応もありません。

せっかく始まった彼女の第二の人生を
喜びに満ちたものにしてくださるご家庭に。