北関東の山にはまだ野犬の群れがおり、保健所の職員が出産シーズンになると「せめて子犬は」という気持ちから巣穴から子犬だけを回収しております。
それでも根本解決には程遠くいたちごっこの繰り返し。
しかしまだ人馴れが可能な子犬のうちに、と、現場で奮闘する職員の方には頭が下がる思いです。

この子は兄弟で収容されておりましたが兄弟のみ一般市民に譲渡となり何故か残ってしまいました。
年越しを檻の中では忍びないということで当団体で引き取りを行いました。

野犬の子ではありますが
人に対しても全力で甘えてきます。
また、先住のお兄さんお姉さん犬に対してもここぞとばかりに遊びに誘う天真爛漫さ。
犬づきあいはものすごく上手です。
そして子犬なのにという言い方も変ですが
寂しい吠えも少なく、おっとりしており、トイレスペースへのトイレも認識し、うんちを踏まない配慮もできます。
ご飯は全力で食べ、お腹がポンポコリンになって寝る、お外で遊ぶ、という平和な日々。
普通の犬よりもいたずらは少ないように思えます。
こちとら様々な子犬たちを見てきた身としたら老成しているというか、手がかからないというか、ありがたい存在です。

ただ、お肉の詰まった体、大きな足からおそらく成犬時は20キロ程度のモフモフさんになる可能性もあります。
しっかりと家庭犬としてのしつけをし、環境を整え、犬との生活とお散歩を楽しめるご家庭からの応募をお待ちしております。