五香粉(ウーシャンフェン)

管理番号:22-9

里親が決まって卒業したため、ご応募は受け付けておりません。

種類 トイ・プードル サイズ 2.8kg
性別 メス 年齢 13才
ワクチン接種 避妊・去勢
種類 トイ・プードル
サイズ 2.8kg
性別 メス
年齢 13才
ワクチン接種
避妊・去勢

性格・健康状態

迷子収容プードルのナツメグちゃんを引き出しに愛護センターに足を運んだところ
公示されていなかったプードルがナツメグちゃんの横のケージで震えていた。
「・・・なんですかこの犬・・・?」
明らかにシニアのの明らかに不幸を背負った顔の彼女は
隣のケージで大喜びをするナツメグちゃんとは対象的に諦めたような視線をこちらに向ける。
センターの職員の方が言いづらそうに「実は・・・」と聞かせてくださった。

高齢の飼い主の死亡で取り残された犬だそうだ。
・狂犬病の鑑札がある
・避妊手術はしていない
と飼い主家族の証言があるとのこと。

飼い主が亡くなったらその家族が全責任を持って飼育するんじゃないのだろうか。
万が一、は突然来るのだ。
親の犬が、妻がかわいがっていた犬が、夫が世話をしていた犬が、飼い主本人よりも先に亡くならないということは想像ができないのだろうか。
「万が一」ではない。
限りなく現実になりうる未来なのだ。

残された家族はさも被害者であるかのように「私の犬じゃないので困ってるんです」と言う。
そうかそうか。
困るくらいならば親が犬を買い始めそうな時に全力で阻止してくれ。
被害者ではない。
当事者であり加害者である自覚をしてくれ。

そんな、突然厄介者になってしまった彼女は
巨大な乳腺腫瘍をすごい数お腹に付属させ、
諦めたような顔で狭い無機質なケージの奥でしょんぼりとしていた。
腹部の皮膚も状態が悪くひどい臭いがした。

即、引取を決めた。
彼女に適切な医療をかけ、責任を持って譲渡先を探す。とその場で腹をくくった。
そして私は、責任を放棄して彼女を捨てた飼い主家族に腹を立てる権利を得た。
外野ではなく、当事者になることを選んだのだ。

幸い彼女は性格も穏やかで、非常に可愛らしい犬だった。
そして我が家の理不尽な先住犬達とも上手い事関係を築ける賢い犬だった。

その後・・・・

預かりさん達の懸命のケアのお陰で、
筋肉も付き、体力を蓄え、丁寧な丁寧な皮膚のケアで皮膚状態が格段に良くなりなんとか手術にこぎつけました。
皮膚の状態が傷の治りを左右するとあって、週に2回のシャンプーと保湿浴はかなりの重労働だったことでしょう。
両側の乳腺を全部摘出をする大手術を2回に分けて行い傷口もきれいに塞がり、
摘出した腫瘍は病理検査に出しましたが全て良性。
晴れて里親募集にこぎつけました。

彼女の人生の締めくくりは、
これでもかと愛された記憶で埋め尽くしていただきたいです。
抱きしめられたい、愛されたい、一緒にいたい、愛したい。
ただそれだけの小さな犬なのです。

一緒に過ごせる時間をカウントするのではなく、
毎日の幸せを積み重ねていっていただける方からのご応募をお待ちしております。

その他

フィラリア(-)
検便(-)
血液検査
混合ワクチン接種
狂犬病ワクチン接種
内外駆虫済み
レントゲン
エコー
マラセチア治療中
避妊手術
スケーリング
マイクロチップ
乳腺腫瘍摘出(病理検査良性)