北関東の某愛護センターに収容されておりました。
明らかに子犬と呼ばれる月齢でしたが収容当時は疥癬で体の半分以上の毛がなくゾンビ犬のような風貌。
体に似合わぬ太い鎖で係留されておりました。
どういう出生で、捕獲されたかまではわかりませんが
人を見る目に恐怖が滲んでおりましたので野犬の子なのかも知れません。
ただ、人が近寄っても攻撃的にもならずパニックにもならず、じっと固まってしまう状況。
愛護センターの職員さんの投薬やシャンプーのお陰でだいぶ毛が生え始めたところで
当団体で引き取りました。

我が家に来た初日こそ暗い目をしておりましたが
あまりのベタつき具合だったため我が家にやってきた翌日にはシャンプーを決行。
予想以上に固まってじっと耐えてくれました。

人馴れどうかな～と恐る恐る接しておりましたが
なんとなんと、日に日に心を開いてくれるではないですか！
今ではしっぽを振ってじゃれついてくることすらあります。
高い順能力！！
将来性抜群！！

犬同士の距離のとり方も非常に上手、
室内での粗相は一度もなし！！
我が家での生活のルールもなんとなく理解してくれ
ここでも高い順応性を感じさせてくれています。

固まってしまいますが抱っこも大人しく、
病院の診察台の上でもじっと耐え、見事の一言でした。
採血でピクリとも暴れなかったのです。

飢えた経験があるからか、ごはんはガツガツと完食。
手からおやつをたべれるようにもなっています。

まだまだ怖がりの部分が強いのですが
これからもっともっと人に心をひらいてくれれば、素晴らしい家庭犬になってくれそうな逸材です。

将来的には15キロ弱にはなるかもしれません。
お散歩練習はこれからですので、
彼女のペースで一歩づつできることを増やしていったいただければと思います。

おそらく非常にかっこいい美女犬になる予感がします。