北関東の柴犬の多頭飼育崩壊現場よりレスキューされセンターに収容された女の子です。
現場にはオスメス入り乱れて30匹ほどの柴犬がいたようです。

かねてから動物愛護センターの指導が入っている現場でした。
以前にもその現場から愛護センターが多数の柴犬を引き取り、なんとか崩壊を収束させたかに見えたのですが
未避妊のメスがが残っていたようであっという間にねずみ算式で増えたそうです。
近所からの苦情や近隣住民からの通報で警察も動き、
今度こそ現場を壊滅させるべくたくさんの人が動き解決に向かいました。
現場には犬の死体も放置されていたそうです。

こういった多頭飼育崩壊現場があった場合
優先的に保護されるのが子犬、
その次が妊娠したメス犬です。
愛護センターに引き上げた際にはもう臨月になってしまっていたメス犬が複数おりました。
臨月のメス犬はどの団体も敬遠するものです。

諸々の事情を鑑みて、臨月の母親を我が家で引き取ることにしました。
引き取って1週間での出産でした。
子育て経験の浅そうな若い母犬でしたが、さすがは柴犬。
ものすごい母性本能で子犬たちを守りきり、育て上げました。

元来非常に甘えん坊で人の横にずっと寄り添っていたい子です。
膝の上に乗って何時間でもゴロにゃんと甘えてきます。

お散歩なんてされていなかったはずなのに来た当初からお散歩も上手。
トイレはお散歩で済ませたい外派なのはさすが柴犬です。
ご飯の好き嫌いもなく、うまいうまいと完食してくれます。

他の犬との相性は、基本的に慣れてしまえば仲良くできます。
しかし柴犬ですので1匹で飼育するのが望ましいでしょう。
人に対してはものすごく従順ですので飼いやすい女の子だと思います。

ただ、ケージ拘束が苦手で、運動神経抜群なのでゲートやサークルは結構な高さでも突破してしまいます。
お留守番時は屋根のある広めのケージなどを用意いただくといいかも知れません。

過酷な環境から命からがらレスキューされた子です。
これからの人生を楽しませてあげられるご家族に。