薄汚れて毛玉だらけの状態で群馬県の保健所に収容されました。
毛玉の中から突き出たしっぽが人が収容室の前を通るたびに揺れるのを見て、音符みたいだなと思ったのが彼女の名前の由来。

可愛くって性格もいい女の子だったので、愛護センターより一般の市民への譲渡枠に入る予定でしたが
乳腺腫瘍が見つかり一般譲渡からは外されてしまいました。
「病気の犬は譲渡に適さない犬」＝処分されて然るべき犬、という認識なのです。

「一緒に帰ろう」と連れて帰りました。
常に困り顔のポメラニアンの女の子は、多頭の我が家では机の下の犬ベッドを陣取り、他の犬との接触を避けておりました。
喧嘩はしませんが好きではないようです。
この世の不幸を一身に背負ったような暗い表情で机の下からこちらを伺う様子を見て
明るい笑顔をみたいなと心から思いました。

避妊手術と乳腺腫瘍の手術で、合計2回の手術でした。
主要は取り切れ、病理検査の結果は残念ながら悪性でした。
ただ、余白を持って取り切れており主要に関しても低悪性度とのことでこのまま様子見で良いでしょうという結果に。

非常に繊細な娘さんで、環境が変わると食が細くなってしまうため
手術のたびに預かりさん択と我が家を行ったり来たりし、
さぞ負担をかけてしまったなと反省しております。

預かりさん宅では1匹だけで過ごしているため
ご家族の皆さんにも懐っこく、お散歩好きで、ご飯も完食だそうです。

おトイレに関してはギリギリまで我慢してお散歩でしてくれます。
無駄吠えらしい無駄吠えは一切ないので
集合住宅などでも飼育がしやすい子かもしれません。

この困り顔を笑顔にしてくださるご家庭に。