ブリーダー廃業に伴い川口保健所経由で引き取られた元繁殖犬です。
今まで商品を産む道具として扱われてきて、やっとここに来て飼い犬としての道を歩み始めました。

廃業するブリーダーがこの子を手放してくれてまだ良かったと思います。
もしかしたら仲間のブリーダーにまだ使える若い犬は手渡されてしまったかもしれません。
引き取り屋に引き渡されてゆっくりと殺されていたかもしれないと思うと
いま我が家にやって来れたのはラッキーと考えるようにしています。
その背後にあるたくさんの犠牲を思うと胸が痛みます。

彼女は一緒に保護されたフェヌグリークに比べたら若いこともあって好奇心旺盛で色んな物に興味深々。
明るく元気いっぱいの甘えん坊、というわかりやすいキャラクターです。

今のブームはテレビやスマホ。
テレビからフレームアウトした人や物を探したり、スマホを鼻でポチポチする程。
狭いケージの中で暮らしていたからか段差は登れるけれど降りられません。

こんな甘えん坊で元気印の彼女ですが抱っこはどちらかというと苦手。
でも大暴れするわけではなく、そのあたりは我慢のできる素直な子。
抱っこは苦手なくせに自分の鼻や顔を人の脇や足の間に埋めるのは大好きでベタベタと甘えてきてくれます。

だいぶ慣れてきたかなーと感じていましたが、やはり心の傷は多少なりとも存在しており
突然触ろうとしたり、突然抱っこしようとするとびっくりして飛び跳ねて逃げてしまいます。
触りますよ～ナデナデしますよ～と予告があるとすんなり受け入れてくれるベタベタ犬ではあります。
そして嬉しいことにお散歩もとっても上手。
しっかりと人を気にしながらお散歩ができるお利口さんです。

ケージに入れっぱなしだった繁殖犬だからか
ケージに入れると大騒ぎします。
正しいクレートトレーニング
正しいトイレトレーニングはこれからの課題です。

少しづつ根気良く出来ることを増やしていって頂きたいです。

他の犬とは絶対にもめない平和主義者ですので先住犬の性格にもよりますが
しっかりたっぷりと愛情さえあれば2頭目にお迎えする犬としてもいいかもしれません。