170頭の行き場のない人馴れしていない野犬たちがひしめく茨城県の動物指導センター。
子犬だけでも繁殖のシーズンとなると毎週20匹は収容されます。
数十団体もの登録団体があり、各団体必死になって引き取っていても果もなく収容される野犬たち。
せめて人になれる状態で一刻も早く引き取って家庭での生活を始めさせてあげないといけない子犬の引取は時間との勝負です。
うっかり1ヶ月センターにおいてしまうと更に野犬化が進んでしまいます。

彼女は兄弟たちと一緒に動物指導センターに収容されました。
兄弟たちは皆ひどい下痢で、脱肛が見られたため緊急保護の対象になりました。
彼女だけおいていくわけにもいかず脱肛した弟と一緒に引き取りました。
下痢と脱肛で状態の良くない一回り小さな弟をかばうかのようにいつもそばにいたお姉ちゃん。

弟の入院と手術で離ればなれになる機会に預かりボランティアさんのお宅で人馴れ修行を開始しました。
同じセンター出身の先住犬のお姉さんを母のように慕い、
家庭犬としての成長が目覚ましい日々を過ごしております。
思慮深くそれでも子犬らしく遊び好き。
トイレも几帳面でしっかり決まった場所でしたい派です。
スラっと伸びたしっぽをぶんぶん振りながら、遊びますか？と目をキラキラさせてこちらを伺ってきます。

ご飯は大好きで好き嫌いなく、手からおやつをあげることで一気に人との距離を縮めることが出来ます。
これからの成長が楽しみな女の子です。