キレイなボストンテリアが保健所に収容されたのは知っていましたが、収容直後から珍しい犬種ということもあって沢山の問い合わせの電話がセンターに入ったとのこと。
「引き取りたいので殺さないでください」
「処分しないでください」
そんな注目度抜群な犬はドラクロアドッグランチで引き出す必要はないと、あまり気にもとめていませんでした。

たまたま立ち寄った群馬県動物愛護センターでそんなボストンテリア対面しました。
あれだけ引き取りたい言っていた人たちの具体的なアクションは無く、蓋を開けてみたら眼球が腫れ上がって目が見えずパニックになった彼の行き先は未定。
目の状況がかなり悪く緊急を要すると判断してその場で引き取りを決意しました。

この犬を助けて下さい
処分しないで下さい
と、他人にその責任を全部押し付けて口出しだけする人たちの行動がどれだけセンター職員と、関わるボランティアを苦しめるか。
センター職員たちは収容されるすべての犬に対して何とか命を繋げられないか奮闘しています。
モヤモヤとした気持ちで彼を車に乗せ即病院へ。

このひどい目はデスメ膜瘤。心臓に雑音らしきものも見られたため
大学病院へ念のため通院し
循環器科と眼科の先生に見ていただきました。
心臓は問題なし、麻酔も適応とのことで
目を一旦フラップし、点眼で回復を待つことにしました。

預かりボランティアさんの懸命な点眼と、丁寧なケアのお陰で目はかなり綺麗になりました！！
ソファに飛び乗ったり飛び降りたり出来る程度にぼんやりと視力はあるようで、日常生活に問題はほぼありません。

若いボストンテリアらしく非常に元気で陽気で活発。
お散歩もぐんぐん歩いてくれます。

悲しい過去は全く感じさせない無敵の陽キャは、常に楽しいことを探しております。

我が家の気難しい犬たちにもあっという間に溶け込み、
初めての場所でも全く物怖じをしないため行く先々で愛想を振りまき、
「かわいい」と初対面の人にはものすごく可愛がられます。
近所のアイドルになる資質十分。
動物病院の診察台の上ですら、最上級に楽しそうにしてしまう男です。

マーキングがありますが、去勢手術をしたのでやや落ち着いてきているようです。
現在トイレトレーニング中。

目のケアをしつつ、彼との生活を思い切り楽しんでくださるご家庭に。