ブリーダー死亡により取り残された猫たちがいるということで保護に至りました。

「ブリーダー死亡で取り残される」ということはその人間一人で何十頭もの犬猫の世話をしていたということで、
例えば自分が死んだら面倒を見ている犬猫はどうなるか、までは考えていなかったのかと、
飼い主死亡での犬猫の保護を行うたびに思うのです。
人はいずれ死ぬ。
もしかしたら愛する家族よりも先に。
それを常に頭においておかないといけません。

幸いなのかどうなのか、死亡したブリーダーの親戚が餌だけはあげに来ていたようで、
猫たちは皆毛玉だらけで異臭を放ってはおりましたが、
餓死をしたり共食いをしたりという、最悪な状況は避けられていたようです。

ただ、死んだ猫を放り込んでおく場所があったとのこと。
死体の山を見せられて、現場に踏み込んだボランティアが怒りで震えたことは想像に容易いです。

そんな中で、どういうわけか1匹だけ避妊手術がされた状態で飼育されていた猫が彼女です。
繁殖用ではなく、観賞用？で飼われていたのか
あまりにも甘えん坊なので本当にソマリなのか疑いたくなるほどです。

子猫かと思う程度には細身で小柄で、
人を見てはゴロンとお腹を見せ、なでてナデテと全力アピール。
人見知りは一切しません。
向かい合って抱っこをすると、
そっと両手を差し出してこちらの頬にヒンヤリとした肉球をあてがい、
人の顔を挟み込んでモミモミしてきます。
そして鼻チューまで！
何と熱烈に人を愛する猫なのでしょう。

「猫は苦手。私は犬派」と言い張る人の心も一瞬にして虜にしてしまいます。
正確にもよりますが犬や猫とも物怖じせず共同生活が可能かと思います。

とびきりの美形との甘い甘い生活を送ってみませんか。