赤城山を有する群馬県前橋市の保健所に捕獲・収容されました。
捕獲された地域の方の証言としては数年前から野良犬としてその地域に住み着き、
畜産農家などが多くそういった農家さんから餌をもらって生きながらえていたようです。
なんと全盲。
全盲で野良犬だったのです。
辛かったでしょう。怖かったでしょう。
本当によく生き延びてくれました。

保健所に収容直後は、表情も全く無く、全てに無反応。
この子の生きる喜びが何なのか、保健所に通っていたボランティアたちにもわかりませんでした。
全盲の彼に、今の状況をどう伝えたらいいのでしょう。
わけも分からず連れてこられ、状況も理解できず、絶望していたのだと思います。
ただ、徐々に人に心を開き始め、
リードの音を聞きお外にでられるんだということを理解し、
嬉しそうな素振りを見せるようになりました。

この薄暗い収容所から出してあげたい。
彼に人と生きる未来を見せてあげたい。
そういった思いから、預かりボランティアを広く募集したところ
岩手県の小規模保護シェルターさんが預かりボランティアを買ってでてくれました。

彼の人生がかかった気合を入れての大移動！
今彼は、預かりボランティアさんのもとで献身的にケアをされ、新たなスタートの準備を行っております。
以下、預かりボランティアさんより。
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盲目ながらも少しずつ色々なことを覚え、
落ち着いて生活できるようになりました。
(仲良くしていたまるちゃんがトライアルに出発してから寂しかったようで、塞ぎ込んでしまい心配していましたが、また少しずつ動き回るようになってきて一安心です。)

リードを引かれるのが苦手なので、
お散歩はまだ様子を見ている段階で、現在はウッドデッキやドッグランで少しずつ練習中です。

目が見えない分、鼻や耳・口などでたくさんの
ことを感じ、楽しんでもらえたらいいな…という思いで、毎日のごはんの内容やおやつのあげ方、
声掛けなど色々工夫をしてみています。
ごはんにはこだわり強めですが、最近はお肉やヨーグルトを気に入り、クンクンしながら嬉しそうに食べてくれる姿がとても可愛いです。
声を掛けながらブラッシングをしていると、ぴたっとくっついてきてゴロンしてくれることも。

この子が時折見せる野良生活の名残は長年過酷な環境で一生懸命生きてきたことを感じさせます。
生きていてくれてありがとう…そんな気持ちでいっぱいです。
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彼の残りの日々を、ひだまりの中で優しさと愛情に包まれて過ごしてもらいたいです。
長時間のお散歩は不要ですがトイレは外派なのでさっと出してあげられるお庭があるといいかもしれません。
失敗はまだまだ多いですが工夫をして付き合って頂きたいと思います。
惜しみない愛情と、全盲の彼が歩き回れるスペースを確保できるお家を募集します。
また、全盲のためおやつを取られると勘違いして咄嗟に口が出てしまうことがあります。
普段は問題なく過ごせていても不意な事故が起きないとも限りませんので小さいお子さんがいないお家に。
多頭飼育の場合、ご飯やおやつを与える時は注意が必要です。

普段の様子は以下Instagramで。
https://www.instagram.com/sunny_village.shelter/