群馬県の動物愛護センターから引き取りました。

夕立の雷雨と花火大会ラッシュのこの時期、センターの檻の中には
雷と花火の轟音でパニックになって逃げ出してきた柴犬がずらりと並びます。
どの子も人懐こく、そこそこの年齢。
なぜそこそこの年齢かというと、飼育開始のときに購入した係留の鎖が経年劣化で切れるからです。

40度近い猛暑が続く北関東の地において、未だに屋外で犬を飼育する悪しき習慣は消えず
外で犬を飼うくせに、血統書付きの犬を飼いたい見栄ばかりはあるのか、
ペットショップで買った柴犬を、さも当然のように短い鎖で繋いで外に置くのです。
2000年を境に夏野猛暑は年々えげつさを増しております。
一昔前とは違うのです。

そんな犬を大切にしない飼い主なので、当然フィラリアの予防なんてものに興味はなく
収容される柴犬の多くがフィラリア陽性。
もうそんな光景はうんざりなのです。

ずらりと並ぶ柴犬達の檻を苦々しい気持ちで眺めながら、
全部の犬を連れて帰れないもどかしさと格闘した末、
一般譲渡に回してもらえないフィラリア陽性の女の子を引き取りました。

色々なタイプの柴犬がおりますが、
彼女は気立ての良い小柄な美人さんです。
おそらく抱っこなんてなれてはいないはずなのに、
抱っこをしても体に力を入れて我慢我慢ができるのです。

柴犬なのに、他の犬とも、元気な子どもとも、猫さんとも揉めずに過ごすことができます。
お散歩だって得意。多頭でのお散歩も何のその。
お家の中でトイレの失敗もありません。
非常に手のかからない可愛らしい女の子だと思います。

これから血液検査をして避妊手術を予定しております。
※トライアルをする場合は避妊手術が終わってからとなります。