常時150頭以上の犬が収容されている茨城県動物指導センターより引き取りました。

彼女が収容されていた部屋は「大部屋」と呼ばれ
1区画の檻の中に20匹以上のメス犬が詰め込まれており、小柄な彼女は自分よりも体の大きい野犬たちに
押しつぶされそうになっていました。
大部屋に人が入ると恐怖におののいた犬たちは部屋の隅に何重にも重なって団子のようになります。

ぐみちゃんはそんな犬たちの押し合いに踏み潰されながら
犬の層の下で息を殺していたのです。

センターから引き出した彼女は、預かりボランティアさんのお家で
家庭犬としての練習を始めました。
引き取った初日から（ケージごとですが）お風呂でシャワーとシャンプーをすることができました。
怖くて同仕様もないはずですが決して人を噛むことはしませんでした。

大きな音や急な環境の変化に戸惑いパニックになることもありましたが、
徐々にリードにも慣れ、
家庭での生活にも慣れ、
そしてなんと、リードを付けてお外にお散歩も行けるようになったのです。

人に懐きづらい、
飼うのが難しい、
そうレッテルを貼られた収容犬でも、
しっかりと向き合ってしっかりと練習を積めば、
立派な家庭犬として生きていくことができます。

今ではお散歩の雰囲気を感じるとソワソワと楽しそうな様子を浮かべ、
ご飯も完食し、
なかなか癖のある先住犬ともサラリと関わることができる
非常に立派な家庭犬に変わっています。

家の中ではほぼ吠えることはないです。
お留守番も非常に上手。
トイレはお散歩で済ませてくれます。
他の犬とも仲良くなればワンプロもできちゃうかもしれません。

これからもっといい犬に変わっていくであろう彼女を
引き続き導いてくださるご家庭に。

預かりボランティアさんInstagram
https://www.instagram.com/harutinmama/