常時150頭以上の犬が収容されている茨城県動物指導センターより引き取りました。

茨城県茨城町は県内でも特に野犬の収容頭数の多い自治体の一つで、
30キロ級の大型の野犬の群れが、林や畑を縦横無尽に走り回っております。
すベての犬の捕獲ができない以上、繁殖は防げず、
子犬もどんどん生まれてしまっている現状です。
この繁殖シーズンにものすごい数の子犬～若犬の収容があり、
彼女は成犬の集団房で他の犬と折り重なるように団子になって固まっていました。
すでに柴犬よりも大きなサイズでしたが、歯は乳歯。
これからもっと巨大になるただの子犬でした。

ただでさえつぶらな瞳が多いこの群れの犬の中でも
シャーペイのようなチャウチャウのような小さな埋もれてお目々がとにかく個性的で可愛く、
引き出し予定はまったくないにも関わらず、
こんなに可愛い犬を逃したら後悔する！
これは100年に一度の逸材！と感じて引き取りました。

引き取った当初は唸ったり口を上げる仕草をしておりましたが、
所詮子犬。
先住犬のお兄さんお姉さんのペースにハマり、
家庭犬としてのスタートを開始しております。
お兄さんお姉さんについて散歩練習も開始。
もちろんまだ抱っこは怖がりますし、驚いてパニックになる場面もあります。
ただ、ビビリはビビりですがスポンジのように色々なことを吸収しています。

いまでは、家の中でゴロゴロと怠惰な家庭犬としてリラックスして過ごせています。
無駄吠えもなく、トイレの失敗もなく、我慢強く、遊び好きで、精神的にも安定しており
依存体質でもありません。
空気を読み、人に対して協力的、無駄な動きもなく、名犬の予感しかしません。

ややアレルギー体質であることから
いろいろ試して体質に合ったフードをあたえるようになってから
体に出ていた赤みや腫れもひき、かゆみも治まり、
快適に過ごせています。
引き続き今与えているフードを続けてくださることが譲渡の条件となります。

太い足と、大きな頭が物語るように、
ずんぐりむっくり個性派な大型犬に成長するでしょう。
街を歩いていたら、「何犬ですか？」と聞かれること間違いありません。
それぐらい個性的で魅力的な風貌です。

先住犬の性格にもよりますが、多頭飼育にも向いている一族です。
できれば中型犬以上のサイズの犬の飼育経験のある方。
小型犬や猫とも暮らせなくはないですが、ややしつこく構う傾向にあるので、おすすめしないです。

預かりボランティア宅の小学生ともすっかり打ち解けております。