群馬県動物愛護センターより引き取りました。

定期的に猟犬が遺棄される地域に、
例に漏れず遺棄さであろうメスのセッターが発見され、保健所に収容されました。
どのセッターも非常に穏やかで性格が良いので
対面する前に引き出しを決めました。

「迎えに来たよ」とセンターで対面した際は
「遅かったよ～早く来てよ～」まるで久々にあった友人のように嬉しそうに尻尾を振り
優しく甘えてきました。

とにかく穏やかで人のことを心から好きな女の子でした。
我が家にやってきても、ずっと前からいましたよね？というぐらいに初日から馴染み、
夜はケージで就寝。

性格に難アリの先住犬達にも、超大人対応で配慮ができ
ハイパーな犬にも、ハイシニアの小型犬にも、オラオラした大型犬にも
そつなく接することができる、類まれなる対応力を発揮。

お散歩も全く引きがなく、トイレも教えてないけどもペットシートをなんとなく認識しています。
いたずらもなく、家の中フリーでも問題なく生活ができます。

当然シャンプーも穏やかにさせてくれ、
サラフワになったし一緒に寝ます？と寝室に誘ったら、
ベッドの隅で忠犬のように丸くなり朝までゴロゴロしておりました。

こんなに人とベタベタしていたい犬なのに、
おそらく彼女の半生はそれとは真逆の日々だったのでしょう。
今までのさみしい思い出を塗りつぶすように、家庭内ストーカーと化し、トイレにもお風呂にも
「え・・・私も行きますよ・・・おいて行かないでくださいよ・・・」と付いて来るようになりました。
それがもう切なくて切なくて。
今までどれだけさみしい思いをしてきたのでしょう。
「大丈夫だよ、居るよ。誰もあなたを置き去りにはしないよ。」
と、言い聞かせる日々です。

猟犬にあるまじき少食でむら食いのためやや細身ボディ。
もう少しお肉をつけてもいいかもしれません。

また、てんかん発作らしい症状を起こしたことがあります。
頻回でないため今後様子を見つつ、どれぐらいの周期の発作なのか見極め
今後もしかしたら投薬などでコントロールは必要になるかもしれません。

奇跡のような穏やかな彼女のこれからの日々は
楽しいお散歩と美味しいご飯、温かいお家、寂しさを感じさせない生活であってほしいと思います。

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