飼い主死亡で借家に取り残された犬を引き取りました。
葬儀屋が当団体とつながりのある個人ボラさんに「飼い主が亡くなって空き家に残された犬がいる」という話をしたところからこのコの存在を知りました。

親戚が一日一回餌だけ与えに行っていたようでした。
ただ、その借家の契約も月末まで。

いろいろな感情を飲み込んで、当団体で引き取る決意をし、待ち合わせ地点まで親戚に犬を連れてきてもらいました。

親戚が言うには、飼い主が外国人からもらって、気がついたら飼っていたとのこと。
親戚は複数いましたが、
「うちには犬がいるから」「犬を飼える環境じゃないから」
という理由で引き取ろうとしませんでした。
というか、引き取る気なんてさらさらありませんでした。

トリミングなど一度もされたことがない
コルセットのように関節を固めた毛玉…
伸びた爪。

現場に踏み込んだ警察を噛んだという話があり警戒しておりいましたが
なんてことはない、怖かったのでしょう。

ただただ可愛くて平和な男の子でした。

毛玉おばけを二人がかりで丸刈りにし、出てきたのはつぶらなひとみの可愛いお顔。
室内から出たことがなかったとのことが幸いしたのか
フィラリアは陰性。

預かりボランティアさんのお家では、お子さんたちとの交流も問題なし。
お子さんがソファに座っていれば、隣に。寝ていれば、一緒にごろん。
とっても人懐こくあっという間にお家に馴染んだそうです。

実はそのお家には、当団体の保護猫さんも預かっていただいていて
その猫さんのことも大好き。
フリーにするとすぐ猫さんのところに行って「あそんで！」「大好き！」とベタベタ。
猫さんもまんざらでは内容でベタベタ。
猫さんとも相思相愛の関係に。

お散歩もしたことがなかったはずですが
少し練習したら、もうベテランのようにどんどん楽しそうに歩きます。
しっかりと人のことも気にしながら歩くことができ、とっても楽しそう。

ケージに閉じ込められるのは少し苦手ですが
素晴らしい家庭犬になってくれるでしょう。