群馬県動物愛護センターより引き取りました。

同じ場所で保護されたポメラニアン2匹が数ヶ月前から収容されておりました。
2匹が捕獲されたのは群馬の北部の町。
センターの職員の口ぶりだと遺棄されたのかなということで、当団体には早々に引き出しの打診が来ておりました。

ただ、センター側も市町村の畜犬登録の状況を念入りに調べ
執念でポメ2匹飼いの家を探し出し、ここの家の犬だろうとあたりをつけ
飼い主と思しき人物を探し当てたのです。

でもね、私は知っている。
自分の愛犬がいなくなって、警察にも届けず保健所にも連絡せず居る人は、
たいして犬なんか愛していないのだ。
いなくなって清々しているのが関の山。
そんな飼い主を探し当てたってろくなことにはならないのだ。

私の予感は的中。探し当てた飼い主は入院中。
犬たちはおそらく、入院中に世話ができないと遺棄されたのだろう。

飼い主が見つかってしまった以上、所有権の問題が発生する。
いくら飼い主がもてあまして遺棄したのであっても、
所有権放棄の手続きを経ないといけない。
それがまあ難航し、
こちらは預かりボランティアさんの家を空けて待ち構えているってのに、ジリジリと待たされる。

一時は飼い主が引き取るような話になって、当団体の引取は不要との話に。
しかし結局やっぱり飼わないということで、やっと、やっと、センターの長い収容期間を終え、
引き取ることができました。

ちょっぴりタレ目で長いまつげの美少女系ポメラニアン。
元の飼い主にどのように扱われていたのかは不明ですが
お散歩を長距離歩くというのは慣れていないらしくお散歩は練習中。
引き取り当初はそもそも脚の筋肉が全く無く、歩くのも足取りがおぼつかない状況でした。
2週間ほど頑張って筋トレ（？）をしたところ、フローリングでの足取りもしっかりとしてきました。

ただ、外の世界が怖いのか、まだキョロキョロビクビク。
だっこやカートでのお散歩を混ぜながらお外の世界が楽しいことを知ってもらっているところです。
できればお家にいたいのかお散歩からは慌てて帰ろうとします。

それでもお散歩は好きなようで、
お散歩の気配を察すると尻尾フリフリでテンションアップ。
怖いけど、好き。でも怖い。でも楽しい。そんな気持ちのようです。

お家でのトイレは現在練習中。
うんちは朝晩のお散歩でしっかりできます◎
成功するときもあれば外しちゃうときもありますがそれもまたこれからお勉強。

寝るときは、預さんと一緒に添い寝をしたり、
自分の犬ベッドで寝たりとこれまた気まぐれさん。

お外で会う人は怖いのか、
わんわん吠えてしまいます。好き嫌いははっきりしています。

避妊手術で滞在した動物病院のスタッフさんには
思いっきり甘えん坊していたそうです。

シャンプーは慣れていないだろうなと
慎重にお湯をかけてみましたが、戸惑ったのは最初だけ。
あとはシャワーもドライアーもうっとりとやらせてくれました。
これまたいい子です。

オンオフがしっかりしているポメラニアンらしい女の子ですが
ポメラニアン好きのハートはがっちり掴むでしょう。