群馬県動物愛護センターより引き取りました。

吹けば飛んでしまいそうな、小さな小さなプードルの女の子です。
こんな可憐で小さな女の子が、そのへんを放浪していただなんて信じられないですし、
それを探さない飼い主も理解できません。

雷と花火大会が続いた夏の日でした。
センターは花火に驚いて逃げ出したであろう小型犬たちで溢れかえっていました。
彼女はトリミングをされたあとのようで、よくいるネグレクトされて毛玉が絡み合ったプードルではありませんでした。
直前まで、飼い主と暮らしていたはずなのです。
なぜ、探さないのか。
なぜ、迎えに来ないのか。

こちらの憤りをよそに、檻の前で対面した彼女は「やったー！お迎えかなー？！」と非常にハッピーなテンションで
まるで久々に再開したかのように大喜びしました。
センターでの収容生活は、かなりこたえる犬が多い中、
特に疑問を持たず、自分に関わる人々に対して明るく振る舞うことができるのは才能です。

普段無愛想なセンターの男性職員さんも「この子は本当にいい子！！」と、目をキラキラさせながら教えてくれました。

実際に我が家に連れ帰ったあとも、
傍若無人な大型犬に囲まれても臆することなくマイペースに楽しそうにしていました。
預かりボランティアさんのお家に移動後もそれは変わらなかったようで、
ボランティア初体験で心配事が多かったご家族の心配を初日からふっとばしてくれたようです。
先住犬さんの遊ぼう攻撃がしつこくても、「ヤダよ！」としっかり主張しながらも、うまい具合にサラリといなし、
まるで「10年ぐらいここのお家にいますけど？」という馴染ぶり。

お散歩も上手で、お散歩で合う初対面の人でも、尻尾を振って寄っていき、ペロペロと熱烈なご挨拶をするそうです。
一生懸命の愛情表現。

人が大好きで、自宅でフリーでいてもいつも人の側にいます。
ナデナデとお腹をさすると、仰向けのまま白目をむいて寝てしまいます。

トイレに関しては多少失敗もありつつも、徐々に覚えていってくれています。

まさに動くぬいぐるみ犬。
彼女の熱烈な愛情を受け止められるお家にお迎えしていただきたいです。