常時150頭以上の犬が収容されている茨城県動物指導センターより引き取りました。

茨城県茨城町は県内でも特に野犬の収容頭数の多い自治体の一つで、
30キロ級の大型の野犬の群れが、林や畑を縦横無尽に走り回っております。
すベての犬の捕獲ができない以上、繁殖は防げず、
子犬もどんどん生まれてしまっている現状です。

同じ地区で捕獲される犬たちの特徴として
・協調性があって穏やか
・遊び好きで攻撃性がない
・非常に頭が良く、空気を読む
・素直でおっとりしている
・多頭飼育・猫や子どもとの生活に向いている
ということが挙げられます。

彼は子犬のときに捕獲されました。
子犬の時期に引き出されればよかったものの、ちょうどその時皮膚状態が悪く、
皮膚の悪い犬の引取をする団体はいなかったようで
「皮膚の状態が良くなったら・・・」とセンターに置かれていたらどんどん体が大きくなり
引き出されるタイミングを逃され、
大きくなったらなったで「大きすぎる」と敬遠され、
ただ、あの気が狂いそうになる閉鎖空間で2年2ヶ月という歳月を過ごしてしまいました。

人馴れは進まず、普通なら荒んでしまってそうなのに、
本当に本当に優しい犬でした。

かなり前から気になっていた「センター名：ハルオミ」。
「今日こそハルオミ出すぞ！」と毎回気合十分でセンターに行くものの、緊急性の高い犬がその都度居たりして
伸ばし伸ばしになっていました。

ごめんね、待たせたね。
お外に出よう。

と、やっと引き取ってきました。

引き出した当日に抱っこもシャンプーもさせてくれた、巨大な心優しい犬。
お散歩練習など一切されていなかったのに、数回練習を頑張ったらあっという間に歩けるようになりました。

穏やかで、素直で、多頭飼育向きで、空気を読んで先住犬を立てて、
猫とも子どもとも超小型犬にも配慮して暮らせ、
もちろん無駄吠えもトイレの失敗もなく、
平和を愛する男。

お外の楽しさ、土の匂い、静かで愛される生活。
彼の２年２ヶ月間もの年月に失っていた時間を取り戻してくれるご家庭からのご応募をお待ちしております。