非常に小さくて可憐なボストンテリアの女の子です。

独居老人が犬の多頭飼育を行っており、その飼い主が搬送され、お家に取り残された犬たちのうちの1頭です。
近所の方の通報で、動物愛護センターと警察が動き、なんとか所有権放棄まで漕ぎつけました。
行政指導の元、他団体さんと協力し、生き残った犬たちの全頭保護が完了しました。
ドラクロアドッグランチでは3頭のボストンテリアを受け入れ、それぞれ預かりボランティアさん宅でケアされております。

現場では、レスキューが間に合わず亡くなってしまっていた犬たちもいました。
限界になる前にヘルプを出せなかったのか。
こんなことになる前にSOSを発することができなかったのか。
亡くなった犬たちのことを考えると悔しくてなりません。

餓死寸前でのレスキューだったので、現場から引き上げた犬たちはみんな骸骨のようにガリガリでした。
ボストンテリアのイメージはむっちり筋肉質・・・。
彼女には筋肉もましてやむっちりなお肉もありませんでした。
過酷な状況から生き延びて、命をつないでくれただけでも奇跡なので、これから少しづつ全てを取り戻していってほしいと思っています。

彼女はレスキュー当日から怯えることなく、初対面にも関わらずすりすりと挨拶に来てくれました。
ボストンテリアらしからぬ穏やかさをもつ非常に賢い子です。
とにかく見るも無惨にガリガリで、肋骨や腰骨がギスギスと目立ちました。
ご飯は一瞬で完食。満足に食べることができず、いつご飯にありつくことができるのかわからない絶望の日々をどんな思い出過ごしたのかを考えると胸が痛くなりました。
今は少しずつ体重を増やしています。
お散歩も多分初めての体験。
最初のうちはずっと震えていましたが、徐々に慣れて今では楽しそうにスタスタ歩いてくれます。
他の犬には挨拶が出来、しつこく無く、お利口さんです。
トイレは外でも家でも出来るので安心です。ほとんど吠える事無くケージでのお留守番も落ち着いて出来ます。
体のどこを触っても怒りません。
抱っこ大好きで、抱っこをしているといつの間にか腕の中でいびきをかきながら寝てしまいます。

状況からすると繁殖もさせられていたようです。
おそらく生まれてからずっと狭い場所に閉じ込められていた過去があるような子です。
なるべくお留守番が少なくいろんな世界を体験させてあげられるご家庭に。

これから避妊手術を行います。
トライアルになる場合は避妊手術を終えてからとなります。

預かりボランティアさんInstagram
https://www.instagram.com/wan.wan.goo/