茨城県動物指導センターは収容頭数が200頭を突破。
過密を超えた超過密。

そんな茨城県動物指導センターより
ハイシニアセッターの女の子を引き取りました。

実は茨城県に在住の当団体のボランティアの自宅付近に2週間前からうろついていた犬でした。
人のことは大好きでしたが放浪生活で警戒心が所々芽生え
保護するのに2週間ほど要したそうです。

明らかに飼い犬だった犬のため
指導センターに一旦預け、
収容期限が切れたと同時に迎えに行きました。当然飼い主からのお迎えはなし。

巨大な乳腺腫瘍をぶら下げたシニアの猟犬・・・
おそらく、用無しになって捨てられたのでしょう。
穏やかで人懐こく、小さくて美しい女の子。

なぜ、犬を道具として使うのか。
なぜ、最期まで丁寧に添い遂げないのか。

まさかと思いましたがフィラリアは陽性。
飼い主がしなかったことをしてやろう。

我々はこの小さく美しい猟犬が、
暖かく愛されて生きていく道を用意してあげようと決意しました。

フィラリアはボルバキア治療を開始。
乳腺腫瘍はボコボコとあったので2回に分けて手術となりました。

1回目の乳腺腫瘍の摘出手術が終わり病理検査に出しましたが
いくつか取った中に悪性だったものがありました。
マージンを持って取り切れていて、現時点で転移は見られませんが
引き続き半年に一回は肺のレントゲンを撮って転移がないかを見守っていく必要はありそうです。

まだすべて取り切れたわけではないので、
引き続き体重を増やし、ケアをしながら残りの手術を行っていく予定です。

お散歩の引張もなく、猟犬のくせに、他の犬や猫とも暮らせる穏やかさ。

里親募集開始はしばらく先になりますので、彼女の日々の応援をしていただければと思います。

預かりボランティアさんInstagram
https://www.instagram.com/uchinoko_miracle_shion/