常時170頭以上の犬が収容されている茨城県動物指導センターより引き取りました。

茨城県茨城町は県内でも特に野犬の収容頭数の多い自治体の一つで、
30キロ級の大型の野犬の群れが、林や畑を縦横無尽に走り回っております。
すベての犬の捕獲ができない以上、繁殖は防げず、
子犬もどんどん生まれてしまっている現状です。

同じ地区で捕獲される犬たちの特徴として
・協調性があって穏やか
・遊び好きで攻撃性がない
・非常に頭が良く、空気を読む
・素直でおっとりしている
・多頭飼育・猫や子どもとの生活に向いている
ということが挙げられます。

通称「秋葉犬」。

テレビでこの地域の野犬報道が相次ぎ、行政が躍起になって捕獲を行った時期に
少し大きくなってしまった子犬が収容されました。
その時点でセンター収容頭数は220頭。

彼の収容は1年前。
1年間、あの無機質な四角い部屋で超過密収容をされながらも、生き延びてくれていました。
大きい体に似合わぬ優しい男の子です。
初日からシャンプーをさせてくれ、一切口が出る様子もないです。

長期にわたる収容で、引き出し直後は他の犬とは関わらず庭の周りをぐるぐると回る常同行動が見られましたが
我が家での暮らしに慣れて心が溶けてきたのか
積極的に他の犬と遊んだり、おもちゃを咥えて走り回ったりと
本来の姿が見えてきました。
もう常同行動はありません。

遊ぶべき月齢で遊べなかった反動が来ているのかもしれません。
とにかく愛らしくってしょうがないです。

預かりボランティアさんのお家に移動し
本格的なお散歩練習を始めたところ、
3日でお外のお散歩ができるようになりました。

大きい図体ですがとっても気遣い屋さん。
先住猫さんともゴロゴロ、
先住犬たちにも配慮して過ごしています。
預かりボランティアさんのお家のお子さんともすっかり仲良しになり
子供好き小さい動物好きの片鱗を見せています。