群馬県動物愛護センターより引き取りました。

飼い主が認知症となり施設に入り、
世話ができないと親戚が保健所に持ち込みました。
飼い主が施設に入ってからはまともにお散歩もされず相当ストレスが溜まっていたように思います。

センターの檻の中では出してほしくてワンワンと鳴いておりました。
鎧のように絡まった歩合対フェルト状の毛玉が層のように覆っておりギトギト。
そして糞尿が染みつき激臭。
長期間のネグレクトを感じさせました。

持ち込んだ親戚の話だと噛むようなことも言っていたので
かなり慎重に引き出しました。

引き出して思ったことは、
噛む犬じゃないということ。
もしこの犬が人を噛んだのならば相当なことを人間側がやらかしたのでしょう。

フェルト状の毛玉に覆われ皮膚に強いかゆみがあり
掻いて掻いて～と体を擦り付け
人が近づくとポワポワの尻尾をパタパタと振ってくれるのです。

トリマーさんにガチガチ毛玉を刈り取ってもらい、かわいいテリアカットにしてもらってからは
体も心も軽くなったのか、
笑顔も格段に増え、
尻尾のパタパタも激しくなり、
毎日が楽しくってしょうがない様子。

室内での生活も初めてのはずなのに
トイレの失敗もなし。
小型犬との同居も問題なし。
他の犬との挨拶もとっても上手。
お散歩も大好き、引張なし。

おやつをあげると、そ～っとハムっとしてくれます。
賢い・穏やか・優しい・控えめ・無駄吠えなし。
こんなに暮らしやすくて飼いやすい犬を
ただ外に繋いでおいて、エサだけあげていて、
飼えなくなったから処分しろと持ち込んだ人間がいるのが信じられません。

彼の今までの苦しみの分まで
人生折り返した後は幸せに暮らしてほしいと強く願います。

預かりボランティアさんInstagram
https://www.instagram.com/izure_mutsugoro/