常時170頭以上の犬が収容されている茨城県動物指導センターより引き取りました。
2025年4月8時点で200頭の収容となっております。

茨城県茨城町・小美玉市は県内でも特に野犬の収容頭数の多い自治体の一つで、
30キロ級の大型の野犬の群れが、林や畑を縦横無尽に走り回っております。
すベての犬の捕獲ができない以上、繁殖は防げず、
子犬もどんどん生まれてしまっている現状です。

同じ地区で捕獲される犬たちの特徴として
・協調性があって穏やか
・遊び好きで攻撃性がない
・非常に頭が良く、空気を読む
・素直でおっとりしている
・多頭飼育・猫や子どもとの生活に向いている
ということが挙げられます。

通称「秋葉犬」。

集団房で他の犬の後ろに隠れて暗い表情でいる男の子でした。
「このコ絶対にいい子！」と、同行したボランティアさんが謎の自信で断言し
引き出しが決まりました。
集団帽で逃げ回る犬にスリップリードをかけ、捕獲。
ちょっと暴れただけですぐ観念し、大人しく首輪もつけさせてくれ、すんなりクレートにインしてくれました。
もちろん唸ったり怒ったり噛むような仕草は一切なし。
人に触られたことのない生粋の野犬のはずですが、根が穏やかなのでしょう。

引き取った初日にシャンプーをし、
お散歩練習を開始。

拍子抜けするほどいい子でした・・・こんないい子が何ヶ月もセンターで耐えていたのかと考えたら
こみ上げるものがあります。

預かりボランティアさんのお家のお子さんとも早い段階で打ち解け
先住犬さんのマネをしてお散歩も出かけ、
トイレはもちろん外。
家の中での失敗は全く無いです。

フィラリアの検査で連れて行った病院でも
診察台の上に抱っこで載せられ大人しく採血されていました。

初めての人間との生活で最初こそ縮こまっていましたが
今ではソファの上でだらしなく寝るぐらいにはリラックスできるようになりました。

ただ、それでも野犬であることに変わりなく、
ご自宅の徹底した脱走対策と、抜けないハーネス・ショルダーリード、ダブルリードは必須です。
そこさえしっかりと守れれば、
これ以上なく可愛くて優しい犬との暮らしが待っています。

預かりボランティアさんInstagram
https://www.instagram.com/aya.shizu/