ミゲル

管理番号:25-8
種類 | ラブラドールレトリバー | サイズ | 保護時16.4kg(適正体重25kg) |
性別 | オス | 年齢 | 14才 |
ワクチン接種 | 済 | 避妊・去勢 | 済 |
種類 | ラブラドールレトリバー |
サイズ | 保護時16.4kg(適正体重25kg) |
性別 | オス |
年齢 | 14才 |
ワクチン接種 | 済 |
避妊・去勢 | 済 |
性格・健康状態
DV被害女性支援団体から緊急と題するメールが入ったのは昨日の夜中だった。
DVの夫から逃げてきた母娘の犬を、生活を立て直すまでの数ヶ月間預かってくれというもの。
ただ事じゃないと朝イチで電話をし、話を聞いた。
夫の暴力に命の危険を感じ、
着の身着のままで逃げ出した母娘を支援団体の方が匿っているとの事。
家に残してきた犬を、夫が腹いせに捨てたらしく、
犬は近所の方に捕獲されて警察に保護されている。
警察からは今日中に取りに来ないと、愛護センターに送って処分すると言われている。
とりあえずなんとかするからちょっと待ってて。
と言い残して電話を切ると
すぐに預かりボランティアを募った。
こんな平日の午前中にも関わらず、
「預かります」と手が上がり、
預かり先を確保したところで再度支援団体の方に電話。
警察から引き取ってうちに連れてきて欲しいと依頼。
支援団体の方は、匿っている母娘と一緒に警察から引き取って届けると約束し、
今日の夕方、犬は我が家に連れてこられたのだった。
そのラブラドールを見るまで、
私は被害者の母娘を全面的に心配をし、
生活を立て直すまでなんとか応援して、
頑張って愛犬と暮らせるようなって欲しいと心から思っていた。
「え?なんでこんなに痩せてるんですか?」
60代の母親と20代の娘を乗せた支援団体の車の荷台に乗った犬を見て
開口一番、声が漏れた。
極度の削痩。
肋と腰骨が浮き出て、側頭部の肉が削げて落ち窪んでいる。
直前まで飼われていた犬なのに痩せすぎだろう?
私の言葉に60代の母親は
「痩せてますか?夫は痩せてないと言ってました。毎日お米のカップで一カップを2回ご飯をあげてました。夫がその量でいいと言ってました。」と早口で答えた。
「少なすぎです。その倍でも少ないぐらいです」
語気を強める私に対して
母親は
「痩せてると思わなかった。夫に言われた量をあげていたから」
と答えた。
背筋がぞくりとした。
マインドコントロールされている人は
こうなんだ。
殺されそうになって逃げてきたのにまだ夫に囚われている。
自分で的確な判断ができない。
ここまで骨と皮になった犬を見ても、痩せてると思えないのだ。
夫の言ってることが全て正しいから。
夫に思考の全てを支配されているんだ。
「夫がしなくていいと言ったので混合ワクチンは最近はしていない」
「夫がエサはアメリカ産の良い餌をあげるように言ったから良い餌をあげていた。名前はわからない。」
チラッと支援団体の人に視線をやると
私の戸惑いを理解したのか、
支援団体の人は目で頷いた。
全てを理解し
「この犬の所有権を放棄していただけませんか」
と、私は言った。
どんな事情であれ、正しい判断ができなくなり、ここまで犬を長期間苦しめた人間に犬を返したくはない。
犬を返してはいけない。
母娘は、もう自分たちではどうしようもないことを理解しており、所有権放棄の書類にサインをした。
母娘は、ごめんね、ごめんねとボロボロ涙をこぼしながら犬に謝っていた。
「もう会えないですか?」と,娘に聞かれた。
「はい。会えないですし、会わない方がいいと思います」
と、私は淡々と告げた。
こうして、引き取ったチョコラブ男子14歳は
預かりボランティアさん宅でケアされることになった。
今まで食べたこともないようなご馳走三昧で、適正体重を目指します。
DVの夫から逃げてきた母娘の犬を、生活を立て直すまでの数ヶ月間預かってくれというもの。
ただ事じゃないと朝イチで電話をし、話を聞いた。
夫の暴力に命の危険を感じ、
着の身着のままで逃げ出した母娘を支援団体の方が匿っているとの事。
家に残してきた犬を、夫が腹いせに捨てたらしく、
犬は近所の方に捕獲されて警察に保護されている。
警察からは今日中に取りに来ないと、愛護センターに送って処分すると言われている。
とりあえずなんとかするからちょっと待ってて。
と言い残して電話を切ると
すぐに預かりボランティアを募った。
こんな平日の午前中にも関わらず、
「預かります」と手が上がり、
預かり先を確保したところで再度支援団体の方に電話。
警察から引き取ってうちに連れてきて欲しいと依頼。
支援団体の方は、匿っている母娘と一緒に警察から引き取って届けると約束し、
今日の夕方、犬は我が家に連れてこられたのだった。
そのラブラドールを見るまで、
私は被害者の母娘を全面的に心配をし、
生活を立て直すまでなんとか応援して、
頑張って愛犬と暮らせるようなって欲しいと心から思っていた。
「え?なんでこんなに痩せてるんですか?」
60代の母親と20代の娘を乗せた支援団体の車の荷台に乗った犬を見て
開口一番、声が漏れた。
極度の削痩。
肋と腰骨が浮き出て、側頭部の肉が削げて落ち窪んでいる。
直前まで飼われていた犬なのに痩せすぎだろう?
私の言葉に60代の母親は
「痩せてますか?夫は痩せてないと言ってました。毎日お米のカップで一カップを2回ご飯をあげてました。夫がその量でいいと言ってました。」と早口で答えた。
「少なすぎです。その倍でも少ないぐらいです」
語気を強める私に対して
母親は
「痩せてると思わなかった。夫に言われた量をあげていたから」
と答えた。
背筋がぞくりとした。
マインドコントロールされている人は
こうなんだ。
殺されそうになって逃げてきたのにまだ夫に囚われている。
自分で的確な判断ができない。
ここまで骨と皮になった犬を見ても、痩せてると思えないのだ。
夫の言ってることが全て正しいから。
夫に思考の全てを支配されているんだ。
「夫がしなくていいと言ったので混合ワクチンは最近はしていない」
「夫がエサはアメリカ産の良い餌をあげるように言ったから良い餌をあげていた。名前はわからない。」
チラッと支援団体の人に視線をやると
私の戸惑いを理解したのか、
支援団体の人は目で頷いた。
全てを理解し
「この犬の所有権を放棄していただけませんか」
と、私は言った。
どんな事情であれ、正しい判断ができなくなり、ここまで犬を長期間苦しめた人間に犬を返したくはない。
犬を返してはいけない。
母娘は、もう自分たちではどうしようもないことを理解しており、所有権放棄の書類にサインをした。
母娘は、ごめんね、ごめんねとボロボロ涙をこぼしながら犬に謝っていた。
「もう会えないですか?」と,娘に聞かれた。
「はい。会えないですし、会わない方がいいと思います」
と、私は淡々と告げた。
こうして、引き取ったチョコラブ男子14歳は
預かりボランティアさん宅でケアされることになった。
今まで食べたこともないようなご馳走三昧で、適正体重を目指します。
その他
去勢手術済
フィラリア(-)
検便(-)
血液検査
混合ワクチン接種
狂犬病ワクチン接種
内外駆虫済み
フィラリア(-)
検便(-)
血液検査
混合ワクチン接種
狂犬病ワクチン接種
内外駆虫済み
現在募集は行っておりません。
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