常時170頭以上の犬が収容されている茨城県動物指導センターより引き取りました。

茨城県茨城町は県内でも特に野犬の収容頭数の多い自治体の一つで、
大型の野犬の群れが、林や畑を縦横無尽に走り回っております。
すベての犬の捕獲ができない以上、繁殖は防げず、
子犬もどんどん生まれてしまっている現状です。

同じ地区で捕獲される犬たちの特徴として
・協調性があって穏やか
・遊び好きで攻撃性がない
・非常に頭が良く、空気を読む
・素直でおっとりしている
・多頭飼育・猫や子どもとの生活に向いている
ということが挙げられます。

通称「秋葉犬」。

彼は一年以上センターに収容をされておりました。
若くして収容され、犬にとっていちばん大事な青春期をセンターの超過密な集団房での生活を強いられておりました。
一番大きなオス犬がいる区画にいた彼は
引き出した日にはっ収容時にはなかった小さな傷がいっぱいついていました。
その傷は集団房での過酷な生活を物語っていました。

人のことは好きで
人が近づくと逃げ惑う犬の中では珍しく通路側まで寄ってくるような犬でした。

かといって、ベタベタに触れるわけでもなく
引き出すのは一苦労でした。

屈強なセンターの男性職人複数と
我々ボランテティア総勢5名ほどでなんとかケージに押し込められました。

そんな追い詰められた状況でも決して口が出ることはありませんでした。
優しい犬なのです。

なんとか家に連れ帰ると、
すぐお風呂場でシャンプーもでき、すんなり我が家の先住犬にも受け入れられました。

お散歩もすっかり上手になり、
引張ゼロの優雅なお散歩ができるようになりました。
遊び好きでおちゃめな性格も覗いてきていて
人との暮らしにマッチした男の子と言えるでしょう。

残念ながらフィラリアは陽性ですが
まだかなり初期の状態ですのでボルバキア治療で陰転を目指しています。