群馬県動物愛護センターより引き取りました。

彼女はお腹に大きな腫瘍をぶら下げた状態でセンターに収容されました。
人が大好きでべったりと常に人の側にいたい犬。
家から逃げ出して迷子・・・はあまり考えられず
おそらく意図的に捨てられたものと思われます。
出産経験もありそうなので繁殖に使われていて用済みになって捨てられたのかもしれません。

時々、SNSで
猟犬種が猟師に捨てられるのは都市伝説だ、
という謎意見を見かけるのですが、

定期的に同じ場所で、
繁殖に使われた
同じ顔をした
乳腺腫瘍をぶら下げた
シニアのセッターが保護されるのはどういうことなんだろう。

利根川の河川敷で同じ顔をしたポインターが
毎年同じ時期に保護されるのはどうしてなんだろう。

まだこんなことをしている人が身近にいるのです。
令和という時代になったのに。

そんな人間側の胸中を知らず、彼女は朗らかで人間が好きで、
湿度高く人間に寄り添ってくれる優しい女の子でした。

避妊手術の際に乳腺腫瘍も取り切り、病理検査に出したところ良性。
お腹の邪魔なものがなくなりスッキリとして軽やかに走り回っています。

お散歩の引きも少なく、
猫や小動物への反応もなく、
フリーにしていていたずらもありません。
トイレは外派。
猟犬にありがちな食への執着も少なく盗み食いもないので
非常に家庭犬として安心して暮らしていけます。

初対面の犬とは多少緊張しますが数日で打ち解け、
ちょっかいを出すでもなくいい距離感で過ごしています。

食卓の足元でゴロゴロしておりますが、
病的な分離不安もなく、
就寝時、人間がに階の寝室に行く時も
「私一階でゴロゴロ寝てますのでおやすみなさい～！」とさっぱりとしています。

お留守番もおりこうにでき、
家庭犬としてはほぼ満点に近い優秀な犬だなと思います。

朗らかで、お散歩好きで、犬との暮らしを楽しませてくれる素敵な存在となるでしょう。

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