前橋市保健所より引き取りました。

全くご飯を食べず骨と皮の猫がいるから引き取ってほしいと
保健所に通うボランティアさんより連絡を受け引き取りました。
保健所に収容された経緯は、飼い主の死亡。
孤独死した飼い主の家を遺品整理で訪れた親族が、
室内に取り残されていた猫さんを発見したそうです。
発見して、保護するでもなく保健所に収容。
これが、一人暮らし高齢者が動物より先に亡くなる現実です。

一緒に暮らすという選択肢はなかったのか、
せめて少しの間だけでもお世話をして
新しい家族を探すという余地はなかったのか。

極限まで痩せ細り、一切の食べ物を受け付けなくなった身体と
それでも誰かに甘えたくて
人の気配によろよろと近づき顔を擦り寄せる仕草に
やりきれない気持ちになりました。

一時は命の危機があった彼女ですが
動物病院への入院、鼻からカテーテルを通しての栄養食の給餌。
正直一度は回復が難しいと脳裏をよぎりましたが
獣医師の懸命な看護と預かりさんご家族の献身で、
彼女はV字回復致しました。

胃腸が栄養を取ることを思い出してからは
ご飯をもりもり食べ、ふくふくねこさんになってきました。

ゆったりまったりとしたのんびり猫さんです。

お膝抱っこと、顔ぐりぐり撫でが大好きで
肉球を優しく包んであげると嬉しそうにする子
（あたたかいんだろな）

高い位置の抱っこは少し苦手で
目が合うと愛らしいダミ声でよくおしゃべりしては
皆んなをメロメロにします。

ぴっとりくっついていられれば満足で
寄り添ったままよく立ち寝をししまいます。

ハイシニアののんびり猫さんですので
ドタバタしたりイタズラしたりはありませんが
猫じゃらしやポンポンで遊ぶのは大好き。

引き出し当時は2.18kgでしたが、
2ヶ月経過した現在は3kgまで増量しています。

10歳以上…もしかしたらもっとハイシニアかもしれませんが
どの子も、私たちも、未来の時間は分からない。

今この時を見つめて、彼女との暮らしを
笑って楽しんでくれる
そんなずっとの家族をお待ちしてます

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