茨城県小美玉市・茨城町の野犬捕獲プロジェクト「ゼロイバ」にて捕獲した兄弟のうちの1匹です。
ゼロイバは茨城県の野犬問題を根本から解決すべく
主に野犬の収容によって200頭もの超過密収容となっている茨城県動物指導センター、
小美玉市役所・茨城町役場とも協働し、
ので繁殖する野犬の蛇口締め活動を行っています。

蛇口締め活動は、より緊急度の高い繁殖力の強いメス犬捕獲を優先度をあげて行い
指導センターに収容される頭数自体を減らし、茨城県野犬の頭数自体を減らすことを目的とした活動です。

詳細はゼロイバInstagramに→　https://www.instagram.com/ibaraki_yaken/

キツネ顔の美しい女の子は
捕獲時、皮膚はボロボロのハゲハゲ、見るも無惨な姿でした。

彼女は森の中に巣を作り、用心深く餌場を周り子育てをしていました。
子犬達のいる森に入るときは危険がないか注意深く周囲を確認し、入っていきました。
非常に思慮深い母犬です。
森の中の環境は悪く、皮膚はボロボロ。いつも痒そうにしていました。
それでも二匹の子犬を懸命に育てていました。

真夜中の捕獲作戦で、彼女を捕獲し、同時に子犬たちも深い藪の中から捕獲しました。
捕獲直後大暴れする野犬が多い中、
彼女はすべてを悟ったのか、静かにじっと耐えていました。
口が出ることもなく、大人しく首輪をつけさせてくれたのです。
人とのふれあいなんて初めてのはずなのに。

そんな姿を間近で見てしまい、団体として受け入れを決意しました。

人間に捕まった野生動物だった彼女は、
薬浴にもじっと耐え、お散歩練習も従順にこなし、
人間と暮らす犬に変化していきました。

横顔の美しい女の子はまだ若く、
この若さで、落ち着きと、優しさと、思慮深さを身につきていました。
いつものお散歩ならばもう引っ張りなく静かについてきます。
お家の中でのトイレの失敗は一切なく、
自分のケージや自分の居場所をすぐ理解します。
他の犬とは決して揉めません。強く出るようなことが一切ないのです。
吠え声も聞いたことがありません。

猫や小型犬、子どもにも優しい母性を兼ね備えた犬です。
魂のレベルが美しいとすら感じます。

今は、人の手からおやつをもらう練習をしながら
何かあったときは人間があなたを守ってあげる番だからね、ということを
預かりさんご家族が寄り添って教えてあげています。

秋葉犬に興味があるけど、サイズが・・・と思う方は
この素晴らしく穏やかな彼女は都会暮らしにもマッチすると思います。

フィラリアは陽性ですが、レントゲンとエコーで見ても
心肺に影響は出ておらず、ボルバキア治療で最短の陰転を目指しています。

https://www.instagram.com/oreo_straydogkid/