思わず見惚れる正統派イケメンの柴犬男子です。

センターから「処分予定の柴犬がいるのだけどあまりに性格が良く処分が忍びないのでなんとかできないでしょうか」と相談の連絡が入りました。
センター職員お墨付きの性格の良さで処分とは何事か、とその子に会いにセンターまで行くと
たしかに非常に愛らしい柴犬の男の子が、収容部屋の片隅の檻の中でニコニコと笑っている。
恐る恐る触ってみても非常に懐っこく、お散歩に連れ出してもあまりに楽しいのか「うぇ～い」とはしゃぐものの、激しい引っ張りもなく、当然抱っこも問題なし。
えっと、何故に処分？とますます謎が深まりました。

センター職員に確認をすると、放浪中にどこかの飼い犬と喧嘩となり、喧嘩を止めに入った人を噛んでしまったとのこと。
人を噛んだ烙印は消せるはずもなく、センターからの一般譲渡は不可となってしまうのです。
犬を飼ったことがある人ならば、「あああ、それは、噛まれるやつ、、、」と同情を禁じえないシチュエーション。
ましてや柴犬男子。
ただ、特に他の犬が絡まなければ、注射も採血も我慢我慢でおとなしく素直にできるとてもいい子。
センター職員も悩んだようです。

我が家に来てからは、ケージ越しに犬たちに囲まれても特に興奮する様子もなく、
もちろん他の犬とは一緒にはさせませんでしたが、危険な雰囲気はまったくなく過ごしています。

柴犬なのでケージ内でのトイレは極力我慢、朝庭に出すとまっさきにうんちとおしっこを済ませてくれます。
無駄吠えもなく、ご飯の好き嫌いもなく、預りさん宅に移動した後は家の中でフリーにしても楽しく過ごしているようです。
おすわりして神妙な顔でテレビを見つめるさまは、人間臭さがプンプンします。

お散歩で他の犬に近づけないように注意さえしていただければ
非常に飼いやすい柴犬の部類に属するでしょう。

柴犬らしくみっちりと生えるモフモフの被毛、
アーモンド型のつぶらな瞳、
子犬のようにひょうきんな性格で家中が明るくなることでしょう。

他の犬との相性が良くないため先住動物の居ないご家庭に。