茘枝永眠しました
2023年1月21日
ペキニーズのライチが気管系の疾患のため永眠しました。
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「物凄い噛むペキニーズが保健所に持ち込まれたんですが引き出せそうですか?」という打診とともに送られてきた動画。
檻の中の片目のペキニーズはたしかに恐怖からか近寄る人に牙を剥いていました。
悩んだ末に引き取りを決意。
鳴り物入りで我が家にやってきた小さなペキニーズの女の子は
2日間様子見の末、いじらしくしっぽを振りながら膝の上によじ登ってくる犬に変身しました。
視界が悪いからか突然手を出すと恐怖心で威嚇をしますが
しっかりと匂いを嗅がせて存在を理解した後はもう抱っこ抱っこすきすきとしっぽを振りっぱなしの可愛いかわいい犬に変身しました。
あの保健所特有の空気が怖かったのでしょう。
噛む動画を見せられて、引取を断念しなくてよかった。
そんな彼女ですが短頭種特有の呼吸器疾患を抱え
常に呼吸が苦しそうでした。
肋骨が扁平になってしまう漏斗胸と診断を受け
通常の動物病院での手術は不可、大学病院での受診予約を取った矢先、
誤飲性肺炎の為亡くなりました。
呼吸がいつもよりもおかしいと連絡が入り、そのまま夜間救急病院に飛び込んでもらいました。
鼻や気管が扁平になり上手く呼吸ができず、
苦しくて胃に空気が溜まってしまっている状況と診断されました。
咽頭麻痺がでていたための誤飲性肺炎かと思われます。
酸素室をレンタルし、肺炎の改善を試みましたが、彼女の呼吸は止まってしまいました。
打つ手なしと言われた彼女を、
預かりボランティアさんご夫婦は懸命にケアしてくださいました。
最期のとき、愛されている安心感で包まれていたことがせめてもの救いです。